<高脂血症について>

(1)  診断について
 コレステロール、中性脂肪、HDL−コレステロールの測定値により判定します。血液採取し、翌日にはその結果をお知らせします。場合により、Lp(a)、RLP−コレステロールの測定も施行し、冠動脈疾患、脳梗塞予測そしてその予防にも役立てます。まれには、内分泌疾患により、これら脂質の値が異常値を示す場合があります。問診、診察の上、疑われる場合は、甲状腺ホルモンについての血液検査を施行します。また、脂肪肝の合併が多く見られます。血液検査により、肝機能を調べるとともに、肝臓エコー、CTを施行し、現在の肝臓の状態について評価します。

(2) 治療
 動脈硬化の危険因子である、高脂血症については、ほかの危険因子である、糖尿病、高血圧、肥満、年齢、喫煙歴、冠動脈の家族歴の有無を判定し、個別の患者さんに最適の加療を行います。特に、心筋梗塞、狭心症、脳梗塞、動脈性閉塞症の既往のある方は、特別に強力な指導を施行します。また、動脈硬化の程度の判定には、最も信頼性が高いとされるPWVとIMT測定を用います。検査は、約10分程で終了し、その日のうちに、結果をお知らせします。治療は、食事療法、運動療法、薬物療法がありますが、基本的には、食事療法、運動療法のみにて、外来コントロールするように努めています。食事療法は、直接栄養士が懇切丁寧に指導します。運動療法は、外来にて医師が直接指導します。場合によっては、理学療法士が直接指導します。また薬物療法は、スタチン系薬剤が中心となりますが、十分にその副作用に注意し、外来で、強力に、コントロールします。